夜明けの晩(午前1時頃)。 夜風に書物、文物をさらす風習から 名がとられた文月。※ 盛夏の夜と異なり、心地よい夜風の中 文(ふみ)が、灯り家(ともりや)を目指して 漂っているかのような思いもめぐります。 吾(わが)歌を よろこび涙 こぼすらむ 鬼のなく声 する夜の窓 灯火(ともしび)の もとに夜な夜な 来たれ鬼 我(わが)ひめ歌の 限りきかせむ 人臭き 人に聞(きか)する 歌ならず 鬼の夜ふけて 来(こ)ば つ(告)げもせむ 凡人(ただひと)の 耳には いらじ 天地(あめつち)の こころを妙(たへ)に 洩(も)らす わがうた ― 『 曙覧の歌 』 正岡 子規 / 1867 – 1902 高蒔絵 鬼灯漆皿〈江戸時代〉 御売約 個人蔵 ※文月/呼称の起源には異説あり。また、習俗は仏教伝来以降や五行思想伝来以降に さまざまな習合のもと、七夕など、形を現在に留める。 ※鬼灯(ほおづき)/ 観賞用や食用として栽培される夏季に結実する多年草。平安時代よ り鎮静剤として利用されており、仏教習俗以降の盆には、果実を死者の霊を導く提灯に 見立て、枝付きで精霊棚に飾る。 ナス同様に微量のアルカロイドが含まれているため、妊娠中の女性が多食した場合、流 産の恐れがある。 百芍丹
by h_s_t
| 2014-07-01 16:36
| 品々のこと
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hyakushakutan
2016年8月より、烏丸今出川の新店舗へ移転再開いたしました
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