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花 間 一 壼 酒  獨 酌 無 相 親

舉 杯 邀 明 月  對 影 成 三 人

月 既 不 解 飲  影 徒 隨 我 身

暫 伴 月 將 影  行 樂 須 及 春

我 歌 月 徘 徊  我 舞 影 零 亂

醒 時 同 交 歡  醉 後 各 分 散

永 結 無 情 遊  相 期 邈 雲 漢


           ― 月下獨酌 《四首》其二 李白 / 701 – 762








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酒をひと壺持ち 花の間に座り、
誰も友がいない中、一人で酒を飲んでいました。


酒の盃を持ち上げ、満月が昇ってくるのと相対すると、
自分の影と向かい合い、月と私と私の影、三人になっていました。


月は酒を飲む気持ちというものにはなっておらず、
私の影は、私の仲間となって、私に寄り添うようでした。


しばらくは、月明りが私を照らし 影をつくって、
私の仲間となってくれていました。


外の空気を楽しむのは、春が良い。


私が歌うときには、月はあちらこちらを彷徨うようであり、
私が舞うときには、私の影は乱れ散りいくような、
そんな 愉しいひとときでした。



楽しい遊びを終わせる頃、月に本当は心などないと知りつつも。


互いに、また楽しもうという約束をして
彼は はるかに遠く、  天の川の上へとかかっていきました






































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 元-明 獅子型燭器

※燭は蜀の派生語。蜀は本来、虫の意味で、じっとうごかないという
意味を伴い、燭は、虫のようにじっと動かない火を指す。







                               百芍丹

by h_s_t | 2015-01-19 22:15 | 品々のこと
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