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波兎



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月齢は長潮から若潮、若潮から新月の大潮へ



春から初夏に子らを残す、水の生き物たちの
最後の大潮



















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   大海原に有住す 廣物狭物を神集に 集給い網目に入給い

   日の守夜の護に守護給いて 罪咎祟は不在物をと

   常磐堅石に 清給いし事の由を

   八百萬の神達諸共に 所聞食と白す


              ― 海神祓 (わだずみのみはらい)抜粋 / 延喜式(927年)他






















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波を超える兎は


生きとし生けるものの、その時を知っていた

国津の御代の祝(ほふり=屠)の初め姿にも





















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 海神奉納 兎図絵馬〈江戸後期〉 / 御売約 個人蔵

※「祝(ほふり)」と「屠り(ほふり)」という語句は、本来の意味や語源を同じくします。






【工事休業のお知らせ(7月4日まで)】

建物(屋根等)の補修工事のため、5月・6月は店舗をお休みさせて
いただきます。少々長い休業にてまことに恐れ入りますが、ご了承・
ご高配賜りましたら幸いです。
7月5日(土)より営業を再開させていただきます。
詳しくは「7/4まで休業のお知らせ」を併せてご覧くださいませ。







                   百芍丹

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by h_s_t | 2014-06-23 16:34 | 品々のこと

風待月


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かぜかをる 軒のたちばな 年ふりて
               しのぶの露を 袖にかけつる

                       ― 『秋篠月清集』 藤原 良経 / 1169‐1206



夏嵐 机上の白紙  飛び尽す
                       ― 正岡 子規 / 1867 - 1902



風かほる 羽織は襟も  つくろはず
                       ― 松尾 芭蕉 / 1644 - 1694







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 古語として 「水の狭まるところ」

                       ― 地勢分類




 瀬戸は正字、陶所(すえと)の義なる可し

                       ― 尾張地名考




 瀬戸とは陶所(すえと)の訛にして 俗に陶器をセトモノと言うは之に由る。

                       ― 大日本地名辞典





















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  かぜと なりたや

  はつなつの かぜとなりたや

  かのひとの まへにはだかり

  かのひとの うしろよりふく

  はつなつの はつなつの

  かぜとなりたや


                       ― 『初夏の風』 川上 澄生 / 1895 – 1972



















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 古瀬戸 尊式仏花瓶 残欠 〈鎌倉時代〉
 古瀬戸 鉄釉神撰盃 〈鎌倉時代〉  御売約 個人蔵







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                   百芍丹

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by h_s_t | 2014-06-18 17:07 | 品々のこと

青葉闇

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緑蔭に 三人の老婆 わらへりき

                  ― 西東 三鬼



















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しんしんと 月の夜空へ 柿若葉

                  ― 中村 汀女


















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分け入っても 分け入っても 青い山

                  ― 種田山頭火

















 蒟醤 踊子神猿文 長手盆 

蒟醤【きんま】/アユタヤ王朝期(現在のタイ・ミャンマー)に隆盛。器面に文様を線彫りし、
その中に色漆を沈色し研ぎ出される『存星』という技法で生まれる。草花の連続文や、空
想獣が佳く表される。
※青葉闇 / 木(こ)の下闇 〈木下闇〉に同じ。季語。






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by h_s_t | 2014-06-10 21:46 | 品々のこと

朱 夏

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立夏、小満を過ぎ、
芒種、夏至へと。

日は洋々と長くなり
洋々の文字が指すままに
水の気の広がりも肌身に感じる週に思います。


皆、赤い夏へと入っていきます。







 かぎろひ(陽炎)の 夕べの空に 八重(やへ)なびく

          朱(あけ)の旗(はた)ぐも  遠(とほ)にいざよふ


                      ― 『赤光』 斎藤 茂吉 / 1882- 1953

















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日本人は古来、中国古代哲学の易・五行によって、
この重要な一年という時間をも構造化し、
その四季の順当な推移を、
人間の側からも促し続けて来ているのである。


















換言すれば、
四季の推移も自然に任せきりにすることなく、
その折目節目に、祭り、年中行事を配置して、
その調整に心をくだいている。


             ― 『五行循環 十二支』 吉野裕子 / 1916 - 2008


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 根来盆 〈桃山-江戸期〉  御売約 個人蔵


※朱夏/五行思想において「青春」「白秋」「玄冬」に並び夏を表す色。色の差異は
 方位にも通じる。それぞれを人の一生に置き換えて表すことも。






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by h_s_t | 2014-06-02 22:14 | 品々のこと