秋の奥へ


仲秋 過ぐる









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地に還る もののしずけさ  萩白し

                     ― 実籾 繁















風になびくもの 松の梢の高き枝

竹の梢とか 海に帆かけて走る船

空には浮雲  野辺には花薄


            ― 治承年間(1180年頃)/ 『梁塵秘抄 ― 三七三』 後白河院



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浄法寺に塗られ、不来方で蒔かれ



愛くるしい鈴形(すずなり)で

奥ゆかしく
春を待ち、秋を愛でる




秀衡の古型を頑なに留めながらも
目が配られぬこと久方のように











奥州のみやびは
都とは違う
















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星流れ 明日は 良きこと ありそうな

                     ― 佐野 雪子






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南部 有職菱文(ゆうそくびしもん)椀 〈江戸時代中期-後期〉

※陸奥(=みちのく) / 後世(江戸期頃)に「むつ」という呼称が付くが、古事記、日本書紀の
 記載において『道奥』として初めて記される。当時(律令後はさらに)、道という字は国という
 感覚に近しい広い行政区分(Ex./ 五畿七道)を指す。
 道の呼称は現在も北海道(和古名:渡嶋=わたりのしま/蝦夷=えみし 日本書紀)として残る。
 明治期における土地呼称の変更時、この律令制時代に遡る、古い行政区分呼称「道」に倣った名
 残とされ、他の都府県と異なり単一名で管轄される唯一の地方公共団体(自治体)となった。
 同時に、行政区分という観点を1300年近い時間を隔てて観念的に受け継いだ為、日本国土の2
 割を超す、極めて広大な面積を有する自治体ともなった。
※不来方 /=盛岡






                   百芍丹
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by h_s_t | 2014-09-10 10:09 | 品々のこと
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