白花


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「 冷ゆることの至りて 甚だしきときなれば也 」


                   ― 江戸後期 / 太玄斎(松平頼救)『暦便覧』














列島は今週、大寒を越えました。

その名のとおり、各地で最低気温が記録される時期となります。




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 銀帯(お)ぶる 日陰の空気

 金帯ぶる 日向の空気  

 大寒過ぎて


                             ― 宮里 信輝


















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晴れ間から、思いもかけぬ雪や雨の降る日も増えています。

雪ともなく、花とも見紛う
小さな白い切片が空中を舞う。


こうした、晴れ間から降る雪は風花とされ、
舞い上がる雪を指す場合もあり、いくつかの姿を持ちます。








凛呼とした寒さは、白の中にもさまざまな白があることを
また、人間に鋭敏にさせるようで
寒々しくも、さまざまな白を手繰りたくなり



何も無いような 白という色は
過剰と欠損、静寂と喧騒、寡黙と雄弁など、
相反する魅力が合わさったものであることに
ふと気づかされます。




















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玻璃(はり)窓に 雪花はりつく 夕まぐれ


               すきとほる冬の 断片は見つ



                             ― 北畑 泰子










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 江戸期 無地釉抜 京薩摩  御売約 個人蔵

※玻璃(はり) / ガラス









                               百芍丹

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by h_s_t | 2015-01-21 01:00 | 品々のこと
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